葬儀では参列者に挨拶をするシーンが幾度もある
葬儀を執り行うにあたって、葬儀終了までは、様々なシーンで参列者に挨拶をしないといけない場面があります。式が終わると祭壇からお棺をおろし、ふたをあけお棺の回りに集まり、最後のお別れをします。お別れのあと、祭壇に供えられていた花を入れ、美しく飾ります。親族が最後に窓を閉めます。そして大人6人くらいで霊柩車に移します。そして、ここで喪主または遺族の代表が出棺に先立ちお礼の挨拶を述べます。この時は悲しみで言葉にならない場合も多いでしょうが、あまり気負いせず、故人がお世話になった方々に対して、感謝の気持ちを伝える場だと考えると良いでしょう。
例えば、「本日はお忙しい中わざわざご会葬いただき、ありがとうございました。このようにたくさんの方々にお見送りいただき、故人もさぞかし喜んでいることと存じます。これからも故人同様、かわらぬご指導をくださいますようお願い申し上げます。どうもありがとうございました。」というような言葉を述べ、故人との生前のエピソードなどを含めるとより良いあいさつになるでしょう。火葬場では火炉の前または火炉の中にお棺を安置します。
読経・焼香のあと、点火されます。終了した後は、火葬場係員の指示に従い、お骨あげをします。木と竹を組み合わせた箸または竹の箸を用いるのが一般的です。二人一組で拾いあげ、お骨壺に入れます。火葬場係員が骨箱に添えて埋葬許可証を渡してくれますので、確認して受け取ります。これが一般的な流れです。お骨箱は喪主が持ち、位牌・遺影は血縁の濃い人が持ちます。全てが終わるとこれで終わりというわけではなく、供花や香典、参列していただいた方などへの御礼も忘れずに行っていきましょう。