2017年08月13日
火葬の仕組みで人気なのはロストル式よりも台車式
火葬炉は、大きく二つの種類に分かれます。一つが、ロストル式と呼ばれる物です。そしてもう一つが、台車式と呼ばれる物です。この二つはそもそも仕組みが違いますが、他にも悪臭の残りやすさや骨の形の維持のしやすさなどが違うとされています。
しかし、現代においてはロストル式はほぼ採用がされなくなっています。よりコストが高い台車式の方が、採用率が高いです。その割合は97対3程度なので、完全に台車式の圧勝だと言えます。設備コストは高くても、様々な面で台車式のほうが優れているからでしょう。
台車式の方が、悪臭は残りにくいですし、骨の形も維持しやすいです。故人のそのままの形で骨が残りますから、お別れもしやすくなりますね。ちなみに、どちらの仕組みで焼くときにも、温度は900度前後です。この温度が、最もダイオキシンの発生を防げるからです。
あまりにも温度を高くしすぎると、今度は骨が残らなくなってしまいます。ベストな温度が、すでに経験からも900度前後だということになっているわけです。時間もおよそ一時間程度で、両者差はありません。これは、温度が900度前後と同じなわけですから、当然のことでしょう。
ただ、台車式の方は再燃焼炉というところで二度焼きすることがあります。ですから、多少は台車式の方が時間がかかるのが普通です。ただ、その差は十分程度なので、ほとんど無視できるレベルですね。しかし、遺族にも台車式の方が受けがいいので、今後はロストル式はなくなる可能性があります。